お好み焼き

2019.1.30

エレベーターの扉が開くと、

眼前に広がったお座敷に、あのときの懐かしさがこみ上げてきた。

「いらっしゃーい。靴はそのままで結構ですよ!」

と、威勢のいい声。

 

「小麦っ娘」を訪れたのは今日で2回目。

広尾商店街に足繁く通うようになって、初めて訪れたのが、このお店だった。

どこを切り取っても、「昔懐かしい」この感じ。

エビ、チーズ、モチ、キムチが具材に入った、広尾天を頼む。

焼きあがりが待ちきれずに、豚キムチにんにくそばも注文。

 

「もう焼けた…?」

「いや、まだ焼けてないか…」

 

鉄板にじゅわっと、焼き付くソースのにおい。

火が通らず、どろっと輝いた生地。

いつの間にか、火照った顔の熱さ。

待っている時間が幸せであり、こちらを焦らしてくる。

 

そして、

焼きあがった広尾天を食べて、

「やっぱ、お好み焼きって最高だわ。」

と思わず、友人と笑い合う。

 

〆には、あたたまった体を冷まそうと、アボカドとプリプリエビのサラダ。

滑らかなソースに、たらこの粒が和えられていて、絶品のサラダだった。

「また、近々来ようか。」

久しぶりに訪れて、改めて虜になってしまった。

寒い冬に食べる、鉄板のお好み焼き。

 

 

れんジョー

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