「優しい景色のお福分け」

2019.7.23

値段がつけられない魅力を、見落としたくない。

どこを歩いていても、ふとした瞬間に感じられる「良さ」を、

見つけられるようになりたいですね。

 

魅力を感じられるもののなかには

美味しい食べ物屋さんがたくさん立ち並んでいたり

すこし高価でも値段以上のおもてなしがあったり

店の佇まいでしたり。

街の良さの要素は、なるほど、たくさんございますね。

もちろんそれらは素敵な街には欠かせないもの。

 

でも見逃されがちな素敵な一コマを、忘れずとどめておきたいのです。

 

いつのことだか曖昧で、でも忘れられない、広尾で見つけた景色たちをお福分け。

写真屋さんの前に立っている街路樹。

残念なことに枝が折れてしまっていました。

そこに……可愛らしいキャラクターの絆創膏が巻かれていました。

子どもを乗せられる自転車を近くに寄せれば、枝に目が留まる高さなのでしょう

か。

 

折れてしまった枝を、治してあげたいと思ったのでしょう。

どこかの幼い子どもが絆創膏を巻いてあげる、そのあたたかな心に癒されます。

キャラクターが描かれているとなると

もしかするとその子のお気に入りの絆創膏だったのかもしれませんね。

そんな絆創膏を、折れた枝のために使ってあげたのだろうと想像すると

優しい気持ちになります。

 

またある時に気づいたこと「良さ」のお話をもう一つ。

 

広尾商店街の道はとても清潔なのです。

当たり前に思ってしまいがちですが

食べ物屋さんが建ち並び、テイクアウトで買える商品もたくさんある街中であるの

食べこぼしやゴミがほとんどないのです。

 

お店はもちろん、街の人々の意識の高さに驚きを隠せません。

このことを強く実感したのは「大鮪祭り」の翌日のこと。

 

わたしは大鮪祭りにお手伝いとして参加させていただいたのですが

イベント中は出店がたくさん並ぶとあって

いくらか食べこぼしや、臨時ゴミ箱に多くのゴミが入れられていました。

 

しかし翌朝には普段と変わらない、綺麗な広尾商店街の姿がありました。

もしイベントがあったと知らない人が通ったら

この道で前日はたくさんの出店と食べこぼしとゴミがあったなんて、気づかないで

しょう。

 

こうした“些細だけれど大事な素敵なこと”に気づかせてくれる街を、これからも見

つめていきたい

 

 

Nyarlock

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