桔梗
いつも頭の中がとっちらかっている、と女房に良く言われる。
モノの"住所"を決められないので、必要な時にモノが見つからず右往左往する。
近眼、老眼、乱視、白内障なのにメガネの置き場所を忘れた時は、当然メガネをかけずに探すので悲惨だ。
思い付きでいろいろと始めるが、多くは長続きしない、典型的な三日坊主でもある。
そんな私でも、ひどい二日酔いの日を除いて、毎朝のルーティンとなっているのが植木のお世話だ。
お世話と言っても、テキトーにジョーロで水をかけて、思いついたときに白くて丸っこい肥料を鉢の周りにおいているだけだが、稀にスマホで「〇〇の育て方」を少し読んでみたりすることもある。
こんないい加減なお世話でも丈夫な植物は育ち、花を咲かせる。
すっとした気品ある花の姿に見惚れて,
昨年,花寅商店で桔梗を2鉢買った。
水彩画を見ているような鮮やかな和の色彩。
花にむかって言うのは変だが、すっきりと落ち着いた花の姿から、私とは違って、なんだか"整理整頓"が得意そうだ。
花の季節が終わった後、短く茎を切り戻し放って置いておいたら、今年も5月頃からひょろひょろと青白い?茎が伸びてきた。茎がひ弱すぎるので、くねくねと曲がってしまい、垂れ下がったものもあった。
あれあれ、それならと、思い切ってもう一度10センチ程茎を切り戻したら、切り口から二股に分かれて、さらにひょろひょろひょろと弱々しく伸びてきた。
しっかりとした知識をお持ちの方に育ててもらってさえいれば、もう少しはたくましい茎になったろうにと。
なんだか申し訳ない気持ちになって、細い支柱を何本か立てて茎を結んで倒れないようにしていたら、やがて花が咲いた。
それも次から次へとふっくらとしたかわいらしい蕾をつけ、紫や白い花をしゃんと咲かせる。
布で作ったひまわりと一緒に飾ってみたりもした。
苦しい暑さが続く8月になっても、まだまだ蕾をつける。
こうなると愛しくなったので、久しぶりに写真を撮って、日記に書いてみた。
Oyaji-M