広尾周辺 お散歩&ウォーキングコース PART Ⅲ
昼も夜も広尾散歩通りめぐり
明かりが灯るまで広尾めぐり
明かりが灯ったらもういちど広尾めぐり
これは広尾商店街広報誌「HIROOwalk」の創刊(2011年)以来、すべての号の表紙写真を撮影しているプロカメラマン上松尚之氏が考えてくださったコピーです
今回はこの言葉をテーマに広尾散歩通り及び周辺を自由にめぐるお散歩です
江戸の魚処「時たらず」でお食事をすると敷いてくれる紙のランチョンマットに描かれたお洒落なHIROO MAPを使わせていただいて各スポットの場所をご案内しましょう
エスプリの効いた人物や車のイラストがどれもとっても素敵でどこかで見たことのあるタッチ!と思ったら多くの広告やポスターを手掛けいらっしゃるイラストレーター/デザイナーの遠山晃司氏の作とのこと
HIROO MAPとはテイストがまったく違いますが、写真もアートフィルターを通してイラスト風にしてみました!
まずは
明かりが灯るまでの広尾めぐり
A
紺地の暖簾と格子戸が江戸の風情を感じさせる江戸の魚処「時たらず」からスタートです
美味しい和食ランチでお腹を満たしてから散歩を始めるのも一考です
明治通り沿いに続くサクラ並木がこれからの季節に嬉しい木陰を作ってくれます
和食処のランチョンマットが欧州テイストなイラストマップとは粋ですね
B
明治通りを渋谷川側に渡り一本裏道に入った川沿いにある公園が「臨川四季の森」
名前から想像するほど大きな公園ではありませんが休憩できるベンチがあります
江戸期にはこの場所に渋谷川の水を引き入れて回す大きな水車があり、安藤広重の「江戸名所図会」にも描かれています
公園の端っこに広尾水車跡の説明が立っています
*HIROOwalk第23号内「P.11広尾Discover」に関連記事あり
C
広尾散歩通りに入り広尾駅方面に進むと、中程にあるのがランドマークになっている祥雲寺の山門
江戸時代には徳川将軍が鷹狩の際に立ち寄ったお寺
山門をくぐると都会の喧騒とは別世界の静けさです
D
日曜・休日12:00~18:00は広尾散歩通りの広尾橋側入口から船橋屋こよみ広尾本店までの道が車両通行止め(自転車を除く)となります
この時間帯はどうどうと車道を歩いてください
大鮪まつりや広尾フェアなどのイベントはこのエリアで開催されます
街路灯のスピーカーからはカーペンターズ・ミッシェル ポルナレフ・ドナ サマー・ビージーズ・マイケルジャクソンなど往年の洋楽ヒット曲が流れていました
季節によって選曲は変わるようです
E
東京メトロ日比谷線「広尾駅」前の広尾橋交差点
高級車が次々走り、車好きにはたまらなく魅力的なスポット
大人気のベイカリーもできて更に賑やかな交差点になりました
すぐ先が有栖川宮記念公園です
F
外苑西通りに沿って天現寺橋交差点方面に進む左側はゴルフショップが立ち並びます
どのショップもカラフルでお洒落です
G
天現寺橋交差点の歩道橋も慶應幼稚舎側の緑をバックに眺めると美しいです
「渋谷川」は天現寺橋を境に「古川」と名前を変えて東京湾に向かって流れていきます
思いのほか水は澄み、カモや小魚を狙うシロサギの姿も見をみかけることも
H
歩道橋を恵比寿方面に降りるとすぐに広尾公園
子供向けの遊具と共に一休みできるベンチが所々にあります
この敷地はかつて都電の車庫を兼ねた広尾電車営業所でした
明治通り沿いの植え込みに都電車庫跡の説明が立っています
I
明治通りから広尾公園の横を通り、広尾散歩通りに抜ける道にもカフェなどの店舗が増えてきました
この通り沿いに大きなコインパーキングがありますのでぜひご利用ください
J
廣尾辨天閣の鳥居は真っ白
かつてこの地には池があり白蛇が住んでいたという言い伝えがあります
今でも多くの地元民の心の拠り所です
毎日参拝していた店主のお店が大繁盛したという話も
K
広尾児童遊園地
仰々しい名称ですがケヤキが木陰をつくる小さな児童公園です
ベンチと共に車いすで利用できる公衆トイレがあります
お笑い芸人がここのベンチでネタを考えていたというウワサも
L
グルメバーガー&サンドウィッチ「Homework’s」横の坂を聖心女子大学南門に向かって上るとしばらく石垣が続き、閑静な高級住宅地方面へ
M
日赤通りの坂の途中にいつの間にか素敵なヴィンテージ雑貨ショップ「Bonne Chambre(ボンシャンブル)」がオープンしていました
フランスを度々尋ねる店主自ら見つけてきた雑貨や食器がところ狭しと並び時間を忘れる楽しさ
お役立ちマップ制作や広尾を楽しむイベントも催すようです
ヴィンテージ雑貨&広尾ファンは要チェックなお店です
週末や休日しか開いていないところがまたお洒落!
渋谷区広尾2-13-6 ARK 1F
明かりが灯ったらもういちど広尾めぐり
街路灯の灯りが灯りはじめる頃
季節によってはまだまだ明るい時間帯です
LEDのやさしい灯りが賑やかだった街に落ち着きをもたらします
C
黒田家の屋敷の門を移築して造られたという祥雲寺山門の中から東方向を見ると
まるで額縁の中で街の営みが行われているような光景に
N
広尾散歩通りは光が溢れている街ではありません
O
その分ひとつひとつの灯りに暖かさを感じます
C
やがて日没となり、東京タワーに灯りが灯るとワクワクします
ライトアップのパターンは数種類ありイベントによっても変わるようです
祥雲寺山門前から東の方向を見ると、高層マンションとならんで東京のシンボルである東京タワーが輝き、多くの方が足を止めて写真に収めています
夕暮れ時~夜にかけて、まるで東京タワーに会いに来たように上る満月を “広尾月”と呼んでいます
*この写真はプロカメラマンの上松尚之氏が撮影しHIROOwalk4号に掲載されたもの
これは年末から年始にかけての数日間だけに見られる美しい光景
時には東京タワーのてっぺんにあるアンテナに広尾月がかかることも
お散歩の途中で広尾月を見ることができたらまさに幸運です
視線を店先に移しましょう
p
丁寧に手入れされた植栽は夜の灯りも似合います
Q
バー&喫茶 ANTHOLOGYの看板
小さなアートも光を放ちます
目立つ看板は出していなくても、そこかしこで美味しいお店に出会うのも広尾散歩通りの魅力です
A
お散歩の締めとして「時たらず」で一杯やりながらランチョンマットのHIROO MAPで歩いてきたルートを振り返るのも楽しいですね
窓際の席は昼も夜も季節の移ろいを感じられる特等席です
今回は広尾5丁目&周辺という、ごく限られたエリアを巡るお散歩
カフェでお茶をしたり公園のベンチで休みながら、のんびりとめぐってみてください
2022年5月掲載